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4.3.2 船首波浪衝撃
波浪衝撃が発生すると予想される3章に示す様な箇所について計測を行い、設計荷重値との比較を行った、計測方法としては微少時間における圧力ピーク値を直接圧力計にて計測するのではなく、FEM結果を基に船体構造歪値を荷重値に変換する方法にて計測を行った。
(1)船首部衝撃圧設計値との比較
計測結果と衝撃圧設計値とを比較したものを表4.3.2−1に示す。本計測値は長期計測データ計測結果(ヒストグラムレコーダー計測値の工学的中央値)であり、衝撃圧設計値は2つの設計基準に則り、算出した。
同表より設計値と比べて計測値はコンテナ船で2〜4割、バルクキャリアで6〜7割程度となる。これらの設計基準で算出された衝撃圧設計値は塑性強度評価を対象として算出されたもので、その様な多大な荷重が通常の航海中に頻繁に発生し、計測点における構造部材が塑性状態に陥るとは考えにくい。したがって、計測した荷重値は妥当なものと考えられる。
(2)計測箇所の構造応答
計測結果の構造応答例として、船首部の加速度が比較的大きな時期での時系列計測結果を図4.3.2−1に示す。衝撃圧計測値10T/?、持続時間は1sec.程度であり、他の計測事例と比較すると、持続時間が10倍程度大きい。
船首部防撓材の過渡応答を把握するために該部を防撓材の曲げ剛性を考慮した簡単な一次元ばね質点系にモデル化して計算を行った。その結果、本計測結果は共振等、動的応答の無い、作用荷重そのものによる準静的な応答を計測したものと予測される。
表4.3.2−1 波浪衝撃圧計測結果


図4.3.2−1 波浪衝撃圧の時系列データ
(Ship−A '95.11.1,20:00〜20:30)
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